로그인「ねぇみんな、そろそろ私眠いんだけど……もう終わっていい?サクッとパスワード解除していい?」――終わらせてあげたいけど俺らの負けられない戦いが終わるまで我慢して欲しいかな――今パスワード解除したらどうなるんだ?――今で終了になるなら……最長予想の60分組が一番予想に近いってことになるのか――これ以上続けても結果は変わらなそだしほなええか――じゃあ配信終了でいいんじゃない?「あかねママ、ちょっとそのスマホ返して!……よし!パスワード解除できたよ〜!」「解除してくれたの!ありがと!よし、これで削除できた!」「良かったね!それじゃあそろそろ配信締めよっか!もういい時間になったからさ!あ、一応先に言っておくけど配信中ずっとパスワードの解除に集中してた件についてはほんとに気にしなくていいから!あかねママがいつまで頑張るかで賭けてたし、それはそれで楽しかったからね!」「ならいいの……かな?いやダメですよ!そ、そうだ!賭けの景品はたしかYURAちゃんのイラストでしたっけ?それに私もイラスト描きます!正直イラストに1ミリも自信はないですけど、自分への罰だと思って精一杯描かせていただきます!」――え?ま?――うわマジかクソ羨ましい!めちゃくちゃレアなグッズじゃん――ずーるーいー!あかねちゃんのイラストをもっとリスナーに供給し……はっ!YURAちゃんYURAちゃん!「ん〜?どったん?」――サブカルマーケットでYURAちゃんが頒布する冊子の中にあかねちゃんのイラストを入れることは可能ですか?「ちょっ、おま、天才か!?やろうやろう!絶対やろう!一緒に冊子作ろ?あかねママ、お願〜い♡」「くっ……(そんな人様に買ってもらうものに使ってもらうほどのものじゃない。でも由良ちゃんのおねだりを断るなんて私にはできないしぃ……。)わかり……まし……た。精一杯描かせていただきます。うぅ…………。」「リスナーのみんな!私、やったよ!やったよ私は!あかねママのイラストをサブカルマーケットで頒布するという一世一代の重要交渉を成功させたよ!やった!ファン的には死ぬほど嬉しいよね直筆イラストを買えるとか。少なくとも私は死ぬほど嬉しい!」――良くやったYURAちゃん!――これは偉業だよYURAちゃん!一度出せばきっとハードルがだいぶ下がるし、リスナーがいっぱい買って求められてる
「そうは言ってもねぇ……今日別にコラボの予定とかなかったからぶっちゃけ話題とか用意してないんだよね。で、肝心のコラボ相手がこんな状況じゃん?」「13001,13002,13003!あぁもうまた制限!!クソっ!」「ほんとにね、現状頼れるのが君たちリスナーだけなんだよ!だから頼む!話題ちょうだい!」――あかねちゃん意外と根気強いのと、追い詰められすぎて口調が荒くなってるのクソうける――ちなみにパスワードって前半なの?後半なの? 今のあかねママにはどうせコメ欄見る余裕なんてなさそうだしいいかYURA――後半だよ♡――うーわ、こいつやってるわwww――まぁ、どっちみちパスワードをしらみ潰しで突破できるわけないし大して変わらんやろ――たしかにそっかー「で、話題は?」――V祭とか出ないの?「V祭は抽選だからどうなるかは分かんないけど、一応応募はしたよ?参加できたら私にとって初めて大規模イベントだからめちゃくちゃ当たって欲しいんだよねぇ〜。言ったか言ってないか覚えてないけど……いや、まだ言ってなかったかな?前出たいと思ってるって言ったサブカルマーケットなんだけど、無事抽選通りましたー!いぇーい!場所に関してはあとで呟いとくから要チェックね!あと売り子さんお願いするつもりだから募集することになるかもね?みたいな?」「待っても待っても入力制限が終わらない!あぁもう!長すぎて全然進まない!あぁもう!絶対に消し去らないといけないっていうのに!」「私も本当は売り子やりたいんだよ?でもさ、身長が足りないんだよ。台に乗ればなんとか届くとは思うよ?届くとは思うけどさぁ、そんなのに乗ってたら列を捌けないと思うんだよ。だから残念だけど今回は売り子さんにお願いしようと思ってる。ごめんね。」――ほなしゃーないかぁ……――机の向こう側でぴょこぴょこ飛び跳ねながらせっせと冊子の受け渡しをしてるYURAちゃんを見たいかも――てか事務所勢なんだからサブカルマーケット出るってなったら事務所から人手借りれるんじゃないの?――借りれるとかじゃなく借りれって言われるまであるやろ、だって事務所からすればファンにやらせて所属タレントになにかあったら困るやろし「ふっふっふ……そこら辺も大丈夫な契約なのだよ!あの契約は私の活動を縛るものじゃないからさ。いや〜ほんとしゃっちょさんには感謝
「さーて今回も始まりました狐火あかね、どこまでま粘るかなのコーナーでーす!とは言え配信なので雑談でもしながらあかねママが何分粘るのかの計測をしていきます!時間の方は左上のタイマーで各自確認していただければと思っておりますっと。一番近かった人たちうち抽選で五名様に私特製のイラストを送らせていただきます!予想は分刻みで、#粘ってあかねママ のタグを使ってどしどし呟いちゃってください!」――なんか始まったんだがwww――「さーて今回も始まりました」とか言われても知らん知らん知らんwww「今回の企画はノリで決まったので事前告知はありませでした。それにこの配信中は遡れなくなってます。あとはもう言わなくても分かりますね?」――つまり倍率が低い!――よっしゃ俺呟いてくるわ!――この条件ならワンチャンあるんじゃねぇか?――ルールを把握できるのは今ここにいる俺たちだけなら全然チャンスあるやろこれ!――最高すぎ!恒常企画にして欲しいまである!「ちょっとYURAちゃん!そのスマホを早く私に貸してください!」「いいよ〜はいっ!」――ちょっ!そりゃないって!――そ、そんなことしたら!そんなことしたら!例の音源があっという間に消されちゃうじゃんか!――YURAちゃんの裏切り者ー!すぐ終わる組に味方しやがって!――見事に一人もあかねちゃんのこと応援してなくて草生えるwww――フハハハッ!これで勝利は我らすぐ終わる組の手中に入ったも同然だなぁ!「やった!これで私の黒歴史をこの世界から抹消でき……なんで!消せないんだけど!」「あれ?さっき私言わなかった?ロックかけてあるって。」――勝利は誰の手中に入ったも同然だったっけ?――へっへっへ!形勢逆転だねぇwww――くっ、我らはすぐ終わる組は滅びぬ!――貴様らなんぞに我らは負けぬ!「いや、でもパスワードである以上しらみ潰しに入力すればどこかでロックを突破できるはず!」「おーっとここであかねママは片っ端から入力するという力技を選んだー!これはおそらく長期戦を覚悟していることでしょう!そうなるとすぐ諦める予想をしていたリスナーは不利になってしまうのかぁ!」「あぁ、違う!これも違う!えーっと……これとこれは違うから次はこのパスワードを試してみよう。え?ロック!?」――これはロックが外れることはないのが大前提で、
「ゆかりママおはよ!」「おはようございます由良ちゃん。あ、今それどころじゃなくて!今すぐ配信を始めなきゃいけないんですよ!ど、ど、どうしよう!大遅刻ですよ大遅刻!あぁ〜せっかく私の配信に来てくれてる皆さんの時間が無駄にー!」「それなら大丈夫だよ!私の方であかねママは気絶中ですってリスナーのみんなに報告しといたから。それで私というかリスナーのみんなからの提案なんだけどさ、このまま二人でオフコラボしない?やろうよ、お泊まり会コラボ。」「お泊まり会……コラボ?……っ!!やりましょう!絶対やりましょう!」 よし、ゆかりママの了承も取れたしサクッと呟いてみんなに報告しないとね〜♪これで……よしっ!「おっとまーりこーらぼー♪ おっとまーりこーらぼー♪ たーのしいたーのしいおっとまーりこーらぼー♪」 えーっとサムネは前にオフコラボした時のやつを文字だけ変えればいいかな。ま、こんなもんでしょ!「おっとまーりこーらぼー♪ おっとまーりこーらぼー♪ はーじめてーの♪おっとまーりこーらぼー♪」 変な歌を歌い出しちゃうくらいウッキウキのゆかりママをこれ以上待たせるのも可哀想だしさっそく配信部屋行ってオフコラボやりますかね!「それじゃあゆかりママ、時間は有限だし配信部屋行こっか!」「はい、そうですね!」「さっきの歌、可愛かったよ?ふふふっ!」「え?歌?なんのことですか?」「え?無意識?だってさっきまでゆかりママ、おっとまーりこーらぼー♪ おっとまーりこーらぼー♪ って歌ってたじゃん。」「え?うそ!私そんな歌歌ってたんですか!?もうヤダそんなよく分からない歌を歌ってたとか恥ずかしすぎる。ちょ、ちょっと外の空気を吸ってきますね。もうコラボ枠立てちゃうから早めに戻ってきてよね?」「はい、それは大丈夫です。ちょっと外の空気吸ったらすぐに戻るつもりなので。」「ならいいんだけど……。」◇◇「全っ然戻って来ない……。いやでもちゃんと戻ってくるとは言ってたし大丈夫でしょう!時間も時間だし始めますか!」――お、始まった始まった!あれ?あかねちゃんは?――あれなんでYURAちゃんだけ?「そうなんだよ!あかねちゃんまーた恥ずかしがっちゃって!外の空気吸ってきますって言ってから一向に戻ってこない!あぁ〜からかいすぎたかなぁ。いやでもあれは言わざるをえないししょうがないよね
「そんなわけでこの配信はこの私、YURAがジャックしたわ!」――や、やめろー!――命だけは勘弁してください!――か、金ならある!俺の命だけは!――こ、こんなところにいられるか!俺は先に部屋に戻るぞ!――おい待て俺が先に出る!「君たち意外とノリいいんだね。あかねママの配信にいる人たちだからそういうのあんまり得意じゃないって勝手に思ってたんだけど……」――ほら、あかねちゃんの性格的にこういうノリは普段できないからさ――そうそう、ちょっとやってみたかったんだよね――てか得意じゃないだろうと思ってたのになんでそのネタ振ったし――それはそう「それに関してはほんとごめん、でも言ってみたかったんよ。一応みんなにも共有しておくけど、あかねママは自分が寝室に置いたイエス・ノーマクラ。しかもそれを自分がイエスの向きで置いたことが何を意味するのか知った時の"きゅ〜"って声めちゃくちゃ可愛かった。気絶はしたけどちゃんと私が抱きとめたからどこも怪我してないから安心してね。我ながらあのムーブ超イケメンでは?」 さっすが私、咄嗟にこんなイケメンムーブが飛び出すとはね。これで老若男女問わずイチコロだね!ふっ、自分が恐ろしいぜ。――いいな〜俺らも壁になって見たかった――ちゃんと壁になろうとしてるのファンの鑑で草――あかねちゃん、無意識とはいえ未成年に手を出そうとするとは……お巡りさーーーん!!――まだ未遂だから!未遂だから!――イケメンムーブって自分で言っちゃうところが残念というかYURAちゃんらしいというか……――おいコラあかねちゃんそこ代われ――いいな〜あかねちゃん私もYURAちゃんに抱きとめられたーい「あ、そうだ!この前あかねママとしたデートで買い物中、私のあまりの可憐さにあかねママが鼻血吹き出してぶっ倒れた話聞く?」 あれほんとあかねママ可愛かったからね、みんな聞きたいでしょ!そして私がこの話をみんなにしたのを知った時の表情も楽しめるし!まさに一石二鳥ってやつ〜?私ってば天才!――え?デート……だと!?――推しと推しがプライベートでもイチャついてるとか最高かよ!マジてぇてぇの供給感謝!やっべ創作意欲が止まらねぇ!――あれ?あかねちゃんが鼻血出したってことはあんまりデートできてないのでは!?――ちょっとあかねちゃん!そりゃねぇよ!「そうだね
「あ……ゆかりママ夕方に枠立てしてなかったっけ!?絶対ゆかりママ時間までに復活できないよね……。」 私もその場にいてゆかりママを気絶させ……てはいないんだけど、一応当事者ではあるから対応するつもりではある。あるんだけど……問題はYURAと朽木てんのどっちで対応するかだよね。いや、てんちゃんじゃ流石にまずいか。事情の説明にお泊まり会のことも言わなきゃいけないし、となると関係値的にYURAで対応するのが適切かな。でもなぁ……あとあとお絵描き練習のタイミングがバレるとややこしいことになるよね。「あぁもういい!今の最善はYURA名義で対応してあとのことはあとで考える!以上!そうと決まれば機材チェックからやっていきますか!」◇◇ やっぱりゆかりママの機材は良いなぁ〜全部最高グレードモデルか。私もいつか買える日がくるのかな。お前もたいがい稼いでるだろって?ばっか野郎!私みたいな小市民がそんなクソ高い機材にポンっと買えるわけないだろ!おいそこ!チキンとか言うな!「これでよし、全部問題ないね。オフコラボの時たまに私が準備してるし機材チェックも慣れたもんよ。 時間ない中ではあったけど何とか配信時間には間に合ったね。ふぅ……」 よし、配信始めますか!「配信始まってそうそうにあれなんですけど、実は謝らなきゃいけないことがあってですね……。」――あかねちゃんどしたん?――え?なんかあったっけか――ね、別に今回あかねママ寝坊とかもしてないし――なんかよくわかんないけど全然ええで「皆さんありがとうございます!それでその……肝心の謝らなきゃいけないことなんですけどね?実は本物の狐火あかね、現在絶賛気絶中でして……。ちょっと配信に出れない状況なんですよぉ。」――じゃあ今話してるお前は誰だよwww――本人じゃないとなると……声真似?――そしてこのクオリティとなるとあの人しかいないのでは?――こんなよくわかんないスペック持っててあかねちゃんの知り合いで、しかもこんな無駄遣いするのなんて……ねぇ?「それじゃあ、この配信に関しての話に移りますね。勘のいい方ならお気付きだと思いますけど、今話してるのはみんなのアイドルYURAちゃんです。あとこれは技術の無駄遣いではないので悪しからず。」――YURAちゃんじゃん!ちっすちーっす!――てかあかねちゃん気絶したって言ってたけ







